カニを食べたかったらココ!
糸魚川の道の駅マリンドリーム能生に行ったときの旅記録です。

日本でカニといえば、タラバガニ、毛ガニ、ズワイガニなどが有名ですよね。
その中で松葉ガニ、越前ガニなどと呼ばれるズワイガニ。
旬は冬で、山口県より東の日本海、茨城県より東のカナダまでの太平洋、オホーツク海などの大陸棚に広く生息しています。
地域によって違う名(ブランド名)で呼ばれ、高級カニの代表として親しまれているのは説明するまでもありません。
ところで紅ズワイガニってご存知ですか?
紅ズワイガニは茹でる前から甲羅が赤く、本ズワイより深海に棲んでいます。
旬は秋から春にかけてと言われていますが、深海に棲んでいるので基本的には年中獲れるんだそう。
本ズワイと比べて身の入りは少なく、水分が多いのが特徴。
そんな特徴からカニ缶やカニコロッケ、カニ炒飯など業務用食材として使われることが多く、年中安定して獲れることもあって安価に扱われることが多いんだとか。
でも食通の人の中には、味は紅ズワイのほうが上だという人もいるくらい甘くて美味しいカニなんだそう。
そんな紅ズワイガニの日本海一の直売所が道の駅マリンドリーム能生です。
行くのは午前中がオススメ
道の駅マリンドリーム能生には「鮮魚センター」と「かにや横丁」があります。
私たちは朝9時ごろ着きましたが、鮮魚センターは8時にはすでに開店していたようです。
かにや横丁や売店は9時から、食事処は主に10時から開店とのこと。
1月の平日だったので広い駐車場とはいえガラガラでした。でも繁忙期には観光案内バスなども入るので、遅い時間だと込み合うこともあるそう。
大切なのは時期
さて、前述したように私たちが行ったのは「1月」。
ぐるっと見渡して鮮魚センターはやっていたものの、もう9時をすぎているのにかにや横丁のシャッターがいっこうに開きません。
1店舗だけ、2名の女性の方が茹でた小さめの紅ズワイガニを売っていたのですが・・・。
禁漁期があるのです・・・
1年を通して収穫できるという紅ズワイガニですが、新潟県では禁漁の期間を設けていて、それがなんと1月~2月末までなんだとか。
そんなわけで、私たちが行ったこの日は新鮮な紅ズワイの販売はなく、それどころかお店もほとんどやっていない・・・という状況でした。
駐車場がすいているわけだ・・・。
そこで、鮮魚センターのほうにある魚正さんに行ってみました。

魚正さんは鮮魚センターの右端にあるお店です。鮮魚から乾物などいろいろなものが売っています。ちょっとワクワクする。

こちらが魚正にいたお兄さんとおばちゃん。
オーナーさんなのかどうなのかはよくわからず。でもとっても気さくで明るいおお二人。
鮮魚センターにあるお店はどこも、売っているカニやお魚をその場で茹でたり焼いたりして食べさせてくれます。
私たちはこの魚正さんで食べさせてもらうことにしました。

まだ生きているズワイガニがたくさん。これは紅ズワイガニではなく本ズワイガニです。繰り返しますが1月なので紅ズワイガニは禁漁中。
一般的な販売所や都内で購入することを考えると、本ズワイガニもとてもリーズナブルな価格!
足が1本ないとぐっと安くなっているものもありました。
どれがいいのかな?と眺めていると、おばちゃんが親切にカニを選んでくれます。身の詰まったのはどれだとか、もう全部おばちゃんにお願いしたほうが良いです。
おばちゃんのオススメで、ちょうどよいところの大きさの5,000円のカニを選びました。

カニが茹で上がるまで40分くらいかかるということで、何かもう一品をただくことに。

その時その時で、水揚げされる新鮮なお魚があるんだそうで、この日はタラ、真鯛、水ダコ(足)、カサゴ、ノドグロ、イカ、カレイ、アンコウなどなど。
この中からその場で食べられるものは限りがあるんでしょうけど(アンコウとかはさすがに無理だろう・・・)、どれがいいかわからないので、やっぱりおばちゃんに選んでもらい、オススメのノドグロを焼いてもらいました。

焼きたてのノドグロ。バットに乗っているので冷めたように見えますが熱々です。
都内では高いノドグロ、この大きさで900円!
しかもズワイガニと一緒に購入して合計金額をオマケしてくれました。
いよいよ本ズワイガニ!

そして待つこと40分、真打登場!
茹でてもらって渡されるとずっしり重たく思ったより大きい・・・。
茹で上がったものなどを頂くのは鮮魚センター横の「かにカニ館」です。

この時はとにかく空いているのでこんな感じ。ここで頂きます。

おばちゃんが選んでくれたズワイガニ。カニばさみがついているので殻から身を取り出すのはラクチンです。
甲羅にミソもちゃんとありました。
身がびっしり詰まっていて大満足。お腹いっぱい頂きました!
付け足し情報
そして、ここで後から知った情報をもう一つ。
今回、紅ズワイガニは禁漁通だったので新鮮なものが売っていなかったといいましたが、紅ズワイガニはもともと新鮮でも冷凍したものでないと販売できないそうなので、本ズワイのように生きたまま売られていることはないそうです。
繁忙期にはお店で食べたいという観光客の数が多く、カニの解凍が間に合わないのでまだ凍っていることもあるそう。それはそれで回転が良い証拠ですね!