お伊勢さん
三重にある伊勢神宮。
伊勢神宮の正式名称は「神宮」だそうで、
お伊勢さんとか大神宮さんと呼ばれて親しまれています。
他の神社と違ってちょっと特別な神社なんですね。
伊勢神宮には内宮と外宮があり、
内空は太陽の神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)、
外宮は衣食住の神である豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)という、
2つの神様が祀られているそうです。
初代天皇の神武天皇は天照大御神の子孫とされているので、
内宮は天皇のご先祖を祀っている・・・ということですよね。
なので古くから天皇家と深いかかわりがあるみたい。
さて、今回はそんな天照大御神様が祀られている内宮へ行ってきました。
こちらは内宮の入口にあたる宇治橋の鳥居。
この鳥居は西を向いているので、
午前中に行くと逆光です・・・。
宇治橋は右側通行で、人間の世界と神様の世界をつなぐ橋。
下には五十鈴(いすず)川が流れています。
日本の各地の橋には擬宝珠(ギボシ)があるけど、
それぞれ特徴があるようなないような・・・。
伊勢神宮の宇治橋の擬宝珠はこんな感じでした。
橋から川を見ると上流側にこんな柱が。
これは木除杭(きよけぐい)といって、
増水や氾濫の時に流木などが橋を壊さないよう、
手前でキャッチするためのものだとか。
そんな配慮もしてあるんですね。
橋を渡るとまた鳥居があります。
ちなみに内宮は右側通行、外宮は左側通行なんだって。
広い広い参道が続きます。
ここは右側通行じゃなくていいんでしょうか・・・。
ちょっとドキドキ。
小さな橋の手前に内宮のマップがあったのでパシャリ。
現在地と書いてあるところから地図でいう右方向へ進みます。
手水舎の手前に小さな橋が。
やっぱり右側通行ですよね。
本来は五十鈴川でお清めをするらしいですが、
この日は台風が過ぎた日とあって川が増水していたので、
この手水舎でお清めをとのこと。
手水舎の先にはさらに鳥居が。
鳥居には榊が飾られていました。
伊勢神宮では注連縄(しめなわ)ではなく榊を飾るんだそうです。
本来の五十鈴川の御手洗場はこの鳥居をくぐった先にあります。
手水舎が手前にあるのにちょっと不思議・・・。
手水舎で清めましたが、
せっかくなので五十鈴川でもお清め。
そんなに増水したようには見えませんでした。
水も澄んでいたし小魚もいたりしてとってもキレイ。
正宮目指してすすみます。
先のほうにまた鳥居が見えてきた。
これが正宮手前の最後の大きな鳥居です。
鳥居を過ぎてすぐは正宮・・・ではなく、まだまだ。
そこには神楽殿があり、
その手前の建物で内宮の正宮の御朱印がいただけます。
上の写真の右奥に神楽殿の正面があります。
御朱印は、混んでいるからつい先に並んでしまいそうですが、
内宮なら正宮、荒祭宮、風日祈宮・・・と参拝してからがルールだそう。
そもそも内宮より先に外宮を参拝するのが習わしらしい。
いきなり内宮に来てしまいました・・・。
そして旅の最後には新たなビックリ事実も判明するという。
めげずに正宮を目指しましょう。
杉の木が素晴らしく、
空気が澄んでいて厳かな気持ちに。
いよいよ正宮。
南を向いています。
やはり鳥居には榊。
ここから先は写真NGです。
祈願ではなく感謝する
実は、行き当たりばったりで行ったもんだから失敗がいっぱい。
外宮から参拝していないところからしてすでに失敗しておりますが、
もう一つが参拝についての心得。
伊勢神宮は個人的なお願い事をするのではなく、
日頃のご加護に感謝してそれを神様に伝えるところなのだそう。
したがって本来は賽銭箱がないのですが、
どうしても間違ってしまう人がいるので、
布を敷いて対策をとっているんだとか。
しかしまたその布が、
まるで二年参りの神社で見かける布で作られた巨大賽銭箱のようで、
やっぱり知らない人はそこにお賽銭をしてしまうというジレンマ。
我々も、入れてしまいましたよ・・・。
さて、
正宮を参拝して荒祭宮方面から戻る途中にお池と手水舎が。
大きなお池です。
鯉もいました。
池の先には御厩が。
でも御神馬はいらっしゃいませんでした。
空っぽ。
最後に参集殿という建物があり、
御朱印帳はこちらにしかないようです。
なので持参していない人は、
ここで購入してまた神楽殿まで戻って・・・ということらしい。
おかげ横丁
帰り道、宇治橋を出て右へ行くと、
内宮の門前町である「おはらい町」に、
「おかげ横丁」というたくさんのお店が並ぶ通りがあってにぎわっています。
商店街といっていいのかわからないので、
お店が並ぶ通り、と表現しておこう・・・。
たくさんの素敵なお店が並んでいました。
ちょこちょこ興味のあるものをつまみながら食べ歩きもいいかも。
あとから知ったもう一つの事実
さて、参拝順序とか参拝の習わしとか、
いろいろと失敗もありましたが、
最後にもう一つ。
実は外宮よりも先に行くべき場所がありました。
それが二見が浦にある二見興玉神社。
ここには夫婦岩と天岩屋があります。
古来の人々はここで禊を済ませてから伊勢神宮へ行ったとか。
この習わしを「浜参宮」と言うんだそう。
二見輿玉神社から外宮、内宮を参拝して、
最後に猿田彦神社をお参りするのが習わしだそうです。
そんなの関係なく気持ちの問題!・・・とは思いつつも、
知っていればやっぱりその通りにしてみたかも。
事前にこれを見た方はぜひご実行を。
二見興玉神社の詳しい記事はこちら。