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神戸肉リサーチ

投稿日:2017年9月28日 更新日:

神戸牛が食べたい!

 

神戸に行って神戸牛を食べようと思っても、

どこで食べていいのかわからないという人は少なくないと思います。

 

しかも高い・・・。

 

高いからこそはずしたくない、

そんな思いは共通のはず。

 

神戸三宮駅周辺はとってもにぎやかです。

あっちこっちに神戸牛の看板、

某グルメサイトなどを利用して検索しても、

レビューとか見てると本当なのかどうなのか・・・。

 

そんな中、三宮にかなり良いお店を見つけたので紹介します!!

 

ホントにいいお店だったんで、

ちょっと長い記事ですがお付き合い下さいませ。

 

※すぐにお店を知りたい方はコチラ

 

 

無駄なものは食べたくない

 

お酒もちょっと飲みたい、

美味しい神戸牛も食べたい。

 

量はそんなに多くなくていい。

 

ガッツリご飯が食べたいのではなく、

コース料理で満腹感を求めるでもなく、

ピンポイントで美味しい神戸牛を適量食べたい。

 

しかもべらぼうに高くないところで!!

 

そんな主張がある方は今回の私たちと同志です(^^)

 

牛さんのこと

 

和牛ってなんでしょう。

 

和牛とは黒毛和種、褐毛(あかげ)和種、無角和種、日本短角種の4種の牛のこと。

和牛の95パーセントを占めているのが黒毛和種で、

いわゆる「霜降り肉」を生産する品種です。

 

国産牛を和牛と勘違いする人がいるけれど、

海外から輸入された牛でも一定の期間日本で飼育すれば国産牛。

 

ところでホルスタイン種といえば乳牛用の牛ですが、

お乳が出なくなったメス(廃用牛と呼ばれてしまう・・・)や、

お乳の取れないオスが生まれると肉牛になっちゃいます。

 

スーパーなど一般の食用肉の40パーセントはホルスタイン種だそうです。

 

昔、お手伝いに行った帯広の酪農家のご主人は、

東京からお見合いでお嫁さん迎えたのに、

7年間くらい子供ができなかったんで、

「俺は牛だったら肉だぁ~」と自虐ネタで笑わせてくれました。

 

笑ってよかったのか・・・。

 

そんなホルスタイン種のお肉はカタイってイメージですが、

もともと良いお乳を採るための牛なのでそりゃ仕方ない。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

でもお肉になっちゃうなら少しでも良質な肉をということで、

オスが黒毛和種でメスがホルスタイン種という、

交雑種(F1)の肥育も増えてきているらしいです。

 

オスもメスも両方ともホルスタインなんてお肉は、

某ファミリー焼肉店などで安いお肉として提供されていたりします。

 

このへんの事情や牛の種類など、

畜産Zoo鑑というサイトに載っているので興味のある方はぜひ。

 

 

さらにちょっと起源の話・・・

 

神戸肉になるのは但馬牛という兵庫の黒毛和種で、

現在の但馬牛は繁殖メス牛の99.9パーセントが、

田尻号という名牛の子孫だそう。

 

優秀な牛は精子を凍結保存しておくんですね。

良い牛の精子は高いです。

 

もちろん永遠にあるわけじゃないので、

その血統を継ぐ良い牛の精子をまた保存していくわけですが。

 

但馬牛は松阪牛、近江牛、淡路牛などの素牛(もとうし)にもなっています。

例えば近江牛とか松阪牛は、

他県から優秀な生後12か月以内の黒毛和種の子牛を競り落とし、

それぞれのブランド牛生産区域内で肥育したもの。

 

つまり黒毛和種ならなんでもいいので、

松阪や近江などでは但馬牛も導入しますが、

最近では宮崎や鹿児島の黒毛和牛の子牛の質が非常に高いらしく、

九州地方からの導入が主流になっているともいいます。

 

優秀な種牛の精子を人工授精して子牛を売るのが繁殖農家さんや酪農家さん、

子牛を仕入れて良いお肉の牛に育てるのが肥育農家さんですね。

 

だから松阪牛や三田牛、淡路、近江牛などはそもそも他県の黒毛和種の牛なのだから、

松阪牛でなくたって素牛でいいじゃんってことも言われます。

 

確かに地域がどこであっても、

しっかりした血統の黒毛和種は肥育されればブランド牛に劣らない味でしょうけど、

ブランド地域にはそれなりの肥育技術とプライドがあり、

霜降り具合などにやはり自信を持っているのでしょう。

 

神戸肉、神戸ビーフ

 

余談ですが神戸牛と呼ぶのは俗称らしいです。

でも近年あまりにこの呼び方がポピュラーになちゃって、

正式名称の仲間入りをしたそうです。

 

本当は「神戸肉」「神戸ビーフ」というのが正式な呼び方だそうですよ。

 

さて、先に登場しましたが、

但馬牛という神戸肉流通推進協議会が定める条件を満たした牛がいます。

 

さらにその但馬牛の中で、

神戸肉流通推進協議会の厳しい基準をクリアした牛の肉を、

神戸肉、神戸ビーフというブランド名で呼んでいます。

 

神戸肉には必ず、

その証明である「のじぎく」の紋章が捺されていて、

ちゃんとお店で見せてくれます。

 

 

お店探し

 

とにかく神戸に来たからには神戸牛(俗称)が食べたいんで、

某グルメサイトも見ました。

 

それから泊まったホテルにあった、

神戸牛ガイドマップなるものに載っているお店もリサーチしました。

 

ランチならどこもわりとリーズナブルに食べられるみたいでしたが、

私たちが行ったのは夕方・・・。

 

まずは神戸の繁華街、三宮周辺で、

めぼしいお店の店頭に掲載されているメニューと料金を比較することに。

 

 

老舗もたくさん

 

目立つのはステーキランドというチェーン店。

老舗のステーキ屋さんだそうで、

ステーキランド神戸館、ステーキランドKOBE、ステーキランド神戸店など、

店名が混乱しますがどれも一緒の系列だそう。

ステーキランド山崎というのもあるみたい。

 

でも老舗なわりに道端で客引きしてたので、

同行していた友人がちょっとビックリしてました・・・。

 

競争が激しくて老舗といえど苦しいのかなぁ???

 

比較的リーズナブルなお値段で神戸牛が食べられるという口コミが多かったですが、

神戸牛ステーキセット200g 4,480円、

特選神戸牛ステーキセット200g 5,480円などで、

これらはいずれも特製スープ、焼野菜、パンかライス、コーヒー付き。

 

また、

神戸牛ステーキディナー200g  5,480円、

特選神戸牛ステーキディナー200g 6,480円、

特選神戸牛ロースステーキディナー200g 7,980円

特選神戸牛フィレステーキディナー200g 9,480円もあり、

こちらはオードブル、特選スープ、海の幸、焼野菜、

サラダ、パンかライス、デザート、コーヒー付きで、てんこ盛り。

 

つまり主にコース料理なので、

美味しいお酒と美味しいお肉をちょっとだけ求めるには余計なものが多すぎ。

 

お肉の部位についても、

たぶん神戸牛ステーキセットとか神戸牛ステーキディナーなどは赤身と思いますが記載がない。

あとはロースとフィレだけってことだから、

ここはそれほど種類は豊富ではない様子。

 

ランクの記載もありませんでした。

まぁランクもBMSもホントはそんなに気にしてないんだけど。

赤身が好きなんでね・・・。

 

他には、神戸牛ステーキishidaというお店も有名のようで、

歴史ある炭火焼肉店「石田屋」さんが立ち上げた鉄板焼ステーキ店だそう。

 

ishidaの三宮店はA5でBMS値が10~12のお肉のみ使用という、

なんとも高そうなお店・・・。

 

特選神戸牛ロース100g 8,500円、

130g、150g、、、とあって、

180gはなんと15,300円。

 

ロースでこの料金ならフィレ(神戸ではヘレっていうみたい)はもうアウトです。

 

いや、ロース好きな人ならいいんだけど、

我々、もう年なのでそんなに脂身いらないんだよね・・・。

 

ちなみに本店はBMS8~9のお肉メニューもあり、

同じロースで180gは10,800円でした。

 

さらに鉄板キッチン吟、モーリヤなど、

たくさん歩いてたくさん店頭比較しました(食べてませんよ・・・)。

 

フィレの120gが1万5千円、シャトーブリアンとか3万円代のお肉があるお店もありました。

そりゃ美味しいんだろうけど無理だっつうの・・・。

 

でもへとへと。

 

なんでもいいからもう食べたい、くらいの気持ちになってきた。

 

リサーチしてわかったのは、

どこのお店も「神戸牛」と銘打っていない「何かの」牛肉のメニューもあるので、

単純にお値段安い=ラッキーともなりませんから注意してください。

 

関連記事:兵庫 神戸 炭火焼ダイニング 紀州屋

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