温泉うらら

栃木 秘湯塩原元湯温泉 大出館

投稿日:2018年2月5日 更新日:

評価高し、ハードルも高し

 

栃木県那須塩原、塩原元湯温泉の、

日本で唯一黒い温泉があるという大出館に行って来ました。

 

ここまで来る国道400号線は比較的よく除雪されていたものの、

国道から旅館へそれる道に入った途端、真っ白な雪の道路。

 

私たちは冬の雪見露天大好きなので冬タイヤがあることが前提だけど、

登りあり、下りあり、カーブありなので、

場合によっては4WDでないと怖いかもしれない。

時間によっては凍結の恐れも。

 

ちなみにうちの車はFFのワンボックスです。

ネットの民によるとこれで雪道は結構チャレンジャーらしい・・・。

 

私の連れは運転技術、車の知識には長けている人なので、

どこへ行くにも信頼を置いているのですが(無理ならむり!と言うから)、

軽~い気持ちで行くのは無謀かもしれません。

 

ちなみに団体さん(15名以上)だと那須塩原や上三依駅から送迎バス、

那須塩原駅からタクシーで15分という手段もあるみたいです。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

こちらは駐車場。宿より少し上にあります。

この辺からすでに硫黄の匂いが。

 

駐車スペースは狭くて、冬場はきちんとつめても乗用車4台くらいが限界かも。

宿の前にも駐車場がありそうだけどそこに行くには坂を下らないと・・・。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

はい、アウト。

4DW限定でした。

 

お一人、日帰り温泉を終えた方が下から歩いて登ってきました。

 

おじさん「途中の道、大丈夫でした?」

私の連れ「途中は大丈夫でしたよ。」

おじさん「本当ですか? 私はちょっとヒヤヒヤでした。」

私の連れ「この下はダメですか?」

おじさん「宿の人が一所懸命溶かしてくれてますけどね、歩くのも難儀しますよ。」

 

おじさん、ツルツル頭にタオルのっけて温泉気持ちよかった~みたいなお顔。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

おじさんが難儀した坂道。氷です。

宿の人が流水で溶かしながらガシガシと氷を割ってくれていて、

「水が流れているところを通ってください~。」とのこと。

 

ただ溶けきってないところもあり、滑りながら慎重に坂を下り、

途中、木から落ちてくる雪に驚きつつたどり着きました。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

外観は古くも新しくもなく?という、特徴のない感じ。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

入浴料は大人600円。

とても明るい女の方が対応してくれました。

脱衣所にはロッカーがないということで貴重品は受付で預かってくれます。

 

さっき坂道の氷を溶かしていたおじさんといい、とても応対が良かったです。

 

お風呂は女性専用内風呂(高尾の湯)、露天(子宝の湯)、

混浴の硫黄系の内風呂(御所の湯、平家かくれの湯)、露天(岩の湯)、

同じく混浴の黒い内風呂(墨の湯、鹿の湯)

そして貸切風呂(藤の湯)の計8つ。

 

日によって成分の濃さなどで源泉の色が変わるので、

五色の湯ともいわれているそうです。

 

硫黄系の温泉には珍しく飲水することができます(専用の蛇口あり)。

 

女性専用 内風呂(高尾の湯)&露天(子宝の湯)

 

まずは女性専用風呂から。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

よく「姫」とか「婦人」とかってのは見るけど「女」って・・・(^^;)

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

昔ながらの脱衣カゴ。

ちなみに撮影は「他の方に了解を得て」OKという貼り紙が。

誰もいないので自由に撮影しちゃいます。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

かなり年季の入った洗い場です。

シャワーはなくお湯とお水の蛇口が2つずつ、2か所あります。

洗髪をする場合は洗面器を使うしかありません。

備え付けはボディーソープのみ。

 

蛇口のところどころからお水(お湯)が漏れてきます(^^;)

 

 

これが内風呂の高尾の湯。

 

完全に淡黄濁色の湯で、

この日は誰もいなかったからかお湯の温度はかなり熱く、

大滝の湯(草津)の合わせ湯の最高温のお湯に匹敵するのではというくらい。

 

源泉名:御所の湯(墨の湯、鹿の湯以外)

湧水地:栃木県那須郡塩原町湯本塩原前黒山国有林矢坂事業区101林班8のうち(3)

泉質:含硫黄 -ナトリウム- 塩化物 炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)

泉温:52.6℃(気温12.0℃)

効能:リュウマチ、糖尿病、関節痛、神経痛など

引用:大出館 温泉のご案内

 

酸性の温泉は湯あたりしやすいといわれていますが、

でも熱いの大好きなので独り我慢比べ的な感じで堪能しました。

熱すぎると感じる方はお水の蛇口があるので埋めていただくとよいかと。

 

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

そして露天風呂、子宝の湯。

この日はポンプが壊れていたようで使用不可。

 

残念。

 

タオル入浴禁止の混浴

 

さて、女性専用、御所の湯、墨の湯、貸切風呂はそれぞれ脱衣所が独立しています。

つまり、あっちこっちに入るには一度着替えてから移動するということですが、

女性専用以外はすべて混浴です。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

常連さんによると、

パンツだけ履いて移動しちゃう人もいるよ・・・とのことですが(^^;)

 

貸切風呂

 

貸切風呂は予約制ではなく空いていれば自由に入れます。

「入浴中」の札がかかっているかどうかで判断できるので、

空くまで横の待合スペースで待っているカップルの方々もいました。

 

混浴内風呂 墨の湯&鹿の湯

 

さて、女性専用風呂からどうやって移動したかはおいといて・・・。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

混浴の墨の湯の紹介です。

湯船は2つで墨の湯と鹿の湯となっています。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

脱衣場は女性専用と似たり寄ったり。

どなたかの着替えが置いてありましたが中には誰もいないので、

やっぱりパンツ一丁で別のところに・・・?

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

左が鹿の湯、右の大きな湯船が墨の湯です。

日によって墨の濃さなどが違うそうで、

この日はパッと見そんなに黒い?って思ったのですが・・・。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

入って混ぜ混ぜしたら、底からどんどん黒くなり、

入っている私たちの腕やら手やらも黒い湯の花がついていました。

 

どちらかというと鹿の湯のほうが黒く感じました。

 

墨というけれど炭ではなく鉄分とのこと。

普通、鉄分というと江戸の温泉のように赤褐色ですが、

黒いので酸化鉄なのかな?

 

源泉名:五色の湯 No.3

湧出地:栃木県那須郡塩原町湯本塩原前黒山国有林矢坂事業区101林班8のうち(3)

泉質:含硫黄 -ナトリウム- 塩化物 炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)

泉温:52.6℃(気温12.0℃)

効能:リュウマチ、糖尿病、関節痛、神経痛など

引用:大出館 温泉のご案内

 

そういえば乳頭温泉も底の方の小石についた足裏は真っ黒になった記憶が。

 

お湯の温度はちょうど良く、じっくり入っていられます。

女性も男性もタオルを巻いての入浴は禁止なので、

見られず入るにはやや高い技術が必要・・・。

 

14:00~15:00、19:00~20:30は女性専用になるそうです。

 

混浴内風呂(御所の湯、平家かくれの湯)&露天(藤の湯)

 

こちらは御所の湯です。

露天もあるため名物の墨の湯よりも人が多いです。

 

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

のれんには御所の湯と書いてありますが、

中は内風呂の御所の湯、平家かくれの湯と、露天の藤の湯があります。

 

ねこのめ旅ばなし 旅にまつわるよもやまなこと

 

手前が平家かくれの湯、奥が御所の湯です。

どちらも泉質、温度に大きな差はない感じ。

 

この右奥から露天の岩の湯に行くことができます。

この時数人いらっしゃったので撮影は控えましたが、

OKもらえれば撮るのは禁止されていません。

 

露天はややぬるめでいつまでも入っていられる感じ。

外の景色はちょっと腰を上げないと見えませんが川が流れていました。

 

 

ハードルが高い3つの理由

 

大出館は泉質最高、温度も最高、ロケーションも最高です。

硫黄系の濁り湯温泉が好きな人はたまらないでしょう。

 

若干、施設は古いですがそれもまた風情かと思います。

 

ただ、まず冬季はたどり着くまでに雪道をクリアしなければならず、

混浴風呂はタオルを巻いての入浴不可なこと、

なにより珍しいのが女性専用を除いて脱衣所も男女共用ということです。

 

この3点を乗り越えられる方には、

ぜひ体験していただきたい温泉の一つです。

 

ルール違反とはいえ、

暗黙の了解として着替えずにお風呂の移動ができるなら、

女性は女性専用の脱衣所で着替えを行いタオルを巻いて、

御所の湯、墨の湯へと移動するのが良いかもですね(^^;)

 

記事下ダブルレクタングル

記事下ダブルレクタングル

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